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前回と今回の意識の違いとは

  2015/08/24   その他

20111211_21863732010年5月22日 のちに、MJ-spiritにとっていわゆる金字塔的なライブとなる。THIS IS ITの再現ライブショーが渋谷AXにて行われた。 Michael Jacksonが突如、この世を去ったのは2009年6月25日。 亡くなってからまだ1年も経っていなかった。 当時、Michael JacksonはロンドンO2アリーナにて50公演に及ぶショーの準備で大忙し、ファンも心待ちにしていた。 全く予期出来なかった。心の準備等出来る訳もない。THIS IS ITライブがいよいよ来月に控えて、MJの勇姿を再び期待に胸膨らませていた矢先の出来事であるのだから。 あまりに突然の死。ほとんどの自分のまわりのファンは、現実を受け止める事が出来るはずもない。僕自身もそしてファンの心にも大きな大きな穴がぽっかりと空き、その穴を埋める手立ても分からず、ただ狼狽するばかり。 マイケルが亡くなった当日。自分はどうしていたかというと、一人でいるのが非常に心細かったので、自然とMJファン仲間同士で集まってその夜を過ごした。 この喪失感を忘れるために、何かをしたい衝動に駆られた。 自分にとってそれはライブをすること。 とにかく踊りたかった。その日に会場を押さえてもらい。Star Pine’s Cafeとmorph-tokyoの2つの会場でライブをやった。 会場に来ていたファンは以前とは反応が違っていた。 以前と違う点は、多くの方が、自分と同じように、喪失感を埋めたいがゆえに集まっているように感じた。一人一人の目にはマイケルが亡くなった事を考えたくない。とにかく生きているのだと錯覚させてほしい。MJを感じていたい。そんな気持ちを凄く感じた。そして必然的にMJ-spiritとして、自分がやるべき方向が決まった。 Michael Jacksonが実現出来なかったTHIS IS ITを再現する事。 そう、Michael Jacksonが亡くなった現実を受け入れるのはすぐには無理なんだ。それなら受け入れなくていいじゃないか。Michael Jacksonは生きていて、予定通りTHIS IS ITをやるんだよ。しかも日本で、だから皆、悲しまないで。 そういう使命感に近い気持ちで渋谷AXという今までで最大規模の会場でTHIS IS IT再現ライブを決めた。 リハーサル映像を集めて制作された映画「THIS IS IT」も公開され。フィルムライブも幾度と無く行われた。 ブルーレイが発売されるや、本編はもちろんメイキング映像も、とにかくメンバースタッフで繰り返し観てショーの内容を分析した。東京タワーの遺品展にも衣装や大道具解析のため、足を運んだ。吉岡さんのblog記事や特典映像等からセットリストを割り出していった。 すべてはMichael Jacksonがイメージしていた「THIS IS IT」の完成形に近付けるために、幸運にも、その気持ちに賛同した各方面で活躍されているプロのクリエイターさんや、優秀なスタッフさんや、メンバーが集まってくれた。本番直前までトラブルが続いたが、皆、一つの目標のために頑張った。奇跡が起きた。殆ど大きなミスも無く無謀ともいえるTHIS IS IT再現ライブは成功した。 あの場にいた沢山のファンとステージ上にいた自分達やスタッフクルー達。全員の思いが集まった事で、何か大きな力があの時間、あの場所では働いていたのではと思う。マイケル、観ていてくれたかなあ…。 その再現ライブから1年半が過ぎ、当時と比べれば自分やファンの心にもようやく気持ちの整理を付け始められてきた様に思う。 来年2月に再び行われるTHIS IS IT再現ライブは前回と比べれば使命感でやるという気持ちはあまり持っていない。それは、良い意味で僕や各々のファンがマイケルの死を受け入れて、マイケルが伝えようとしたもの、残してくれたものを整理し、今自分達がその偉業をどういった形で伝えて行くべきかを自身の力で考えて行く余裕が出来たからだと思う。僕は今回のAX公演はなにより自分自身のためにやりたいと心から思う。心から楽しんでやりたい。マイケルはとにかく人を驚かせて、楽しませる事が大好きであった。今の自分の原動力はとにかくMJファンが観てびっくりして興奮して、楽しんでもらえる事。やれる事は全部やりたい!という気持ちだけである。現在様々な所で、ワクワクする事が実現出来るように一斉同時進行中なので、MJファンのみならず、エンターテイメント好きな人にもぜーったい見に来てもらいたい! 皆、観に来てね!