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BAD Tour

  2015/08/04   MJ

僕がMichael JacksonのTourでベストをチョイスするとすれば迷いなくBAD Tourであろう。特に中期から後期にかけてである。
1987年9月から1989年1月まで1年半にも渡って続いたこのBADTourだが、初期の頃から後期の頃と比べると明らかに踊りの質が変わってきている。1987年初期のライブでは踊りと歌を計算し、洗練させる事に特に意識が向かっていた感じがするが、1988年に入った頃(2部)からは、気持ち的に余裕が生まれ、初期の頃よりもリラックスしている感じがする。そのためか動きやライブの構成、演出にも色々な試行錯誤というか遊び心が生まれ始め、観ていて実に楽しい。リラックスといっても、決して手を抜いている訳ではなく、むしろ、その逆で、ますますセクシーかつ大胆な、そして予想外な動きで観客を陶酔させる。MichaelはTourを続けつつどんどん進化を遂げる天才なのだ。
予想外な動きというのは意識化において連続して行うのは難しい、恐らく彼は度重なるライブで、体中の神経が音楽とより同調した状態になり、尚且つ精神的にもとても充実していた時期だったためにあのような動きが可能だったのだと思う。僕も彼のようにTourをやってみたい。Tourを続ける間の精神と身体の変化を体感してみたい。当時Tourを続けるMichaelは何を感じ、何を得たのだろうか。あの頃の彼は純粋にパフォーマンスをする事にとても喜びを感じていたように思える。そして恐ろしいほどのカリスマ性とオーラをまとっていた。