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12月13日 東京ドーム「MICHAEL JACKSON HIStory JAPAN TOUR 1996」鑑賞

  2015/07/11   MJ

この日以来。東京ドームを見るたびにマイケルのライブを連想してしまうように(パブロフの犬のように) 以下、当時の記憶による感想。

高校の時にDangerous Tourに行きそびれてとても後悔していた自分にはそれはそれは期待だらけのコンサートだった。事前に雑誌やニュースなどで、ライブの情報は少しは入っていた。Dangerous Tourでどうしても受け付けなかったのが金ハイレグの衣装。マイケルファンでない親友に、BS2で放送されたDangerousブカレスト公演を録画したビデオを親友のうちで見せたところ、一曲目のJAMが終わり、ジャケットをはいで、スタサムが始まって全身が映ったところで親友がおもむろに「うわあ・・・」いや、そうだよね。やっぱり「うわあ・・・」だよね。分かってるよ、分かってるんだよ。でもね。演出とかダンスとか歌とか他は本当に凄いんだよ。この衣装だけ、この衣装さえ無ければ後はパーフェクトなのに…
だがよりにもよってこの金ハイレグ衣装はよほどマイケルのお気に入りだったのか、「ショーの中盤」まで履き続けてしまうのだ。話が脱線してしまったが、マイケルが新しくツアーを始めてたというニュースはたまたま本屋で立ち読みしていた雑誌で知ったのだった。そこには全身眩いばかりの黄金のジャケットに身を包んだマイケルがダンスしている写真であった。かかかかかかかかっこいい!!!!!!!!。そしてハイレグじゃない!!
そうだよ!それでいいんだよマイケル!!!!ハイレグやめて正解だよ!!!!あああ、観たい!聞きたい!!今度こそ絶対観に行くぞ!
というかつてないいきごみで、ファミリーマートでgetしたHIStoryツアー日本公演のチラシから電話で人生初のチケット予約。これまでコンサートといったら観たことあるのは狭山市でやっていたコロッケのコンサートくらいだ。
せっかくなので一番高いS席を予約。
コンサート当日、期待に胸ふくらませて東京ドームへ、会場まわりでは色んなグッズを販売していたが、グッズには全く興味がないので、公式パンフレットのみを購入。
さりげなくこっそり録音しようとして愛用のアイワのテープレコーダを忍ばせていったのだが、(キャプテンEOが終了する直前の時期にもこのテープレコーダーで録音した事がある。)ドーム内の撮影録音禁止の張り紙をみて、あっけなく断念し、受付に預ける。いや、多分自己申告しなければ簡単に持ち込めたでしょうが、自分へたれなもので・・・。それに録音はじめたら声出して騒げないしね(言い訳してみる)。
当時付き合っていた後輩の子と観に行ったのだが、後輩はファンではないので、マニアックな話は分からないとは思いつつも興奮してついついおしゃべりになってしまう。コンサート前、バンドメンバー
の姿が、ステージの裾からチラチラ見えた。その時ジェニファーの白髪が見えたものだからさあ大変。
そしていよいよ開演。おもむろに会場照明が落ちた瞬間。会場の観客がどっと歓声を上げる。屋根付きドームの特性なのだろうがその音が反響するものだから歓声が本当に物凄く体中に響くというか・・・それだけでまだ始まってもいないのに興奮に「巻き込まれる」感覚。これから「物凄いスペクタクルで非現実な世界が始まる」のだ。
そしてあらわれたのは巨大スクリーンに映し出されたCGで描かれたジェットコースター。英語でなにやらオペレーターが話している。それに応答しているパイロットの声はなんとマイケル!英語は分からないけど、マイケルが乗っているこのロケットはこれからどこかへ発進するらしい。オペレーターの「トーキョー」って単語が聞き取れた!そうか、このロケットでマイケルはここに向かってくるのか!!否が応でも期待は高まる。観客もマイケルのセクシー声がドーム内に響き渡っただけで超興奮!!!おいおい、まだ登場してもいないのに声だけでこれかよ!!!凄すぎるよマイケル!!!
そしてカウントダウンとともにロケットは物凄い速度でレールを走る。大画面なものだから本当にジェットコースターに乗ってる感じで、揺れてもいないのに平衡感覚を保つのが大変で、ずっと握りこぶしをしていた。
そしてはるかかなたからコンサート会場が!!!一気にレールを急降下し、会場に突っ込んでいくロケット!!!!!
ロケットが会場下に潜り込んだかと思うと次の瞬間。
「ドドーーーーーーーーーン!!!!!!」
大きな爆発音と爆煙とともにステージ下から飛び出してくるロケット!!!!
うおおおおおおお!!!!
ロケットはしばらく火花をちらしながらその場に・・・
ドン!
壊れたカプセルを強引に蹴り開けるマイケル!!!
出・たーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
ほ・ん・も・の!!!!!!!
全身黄金のプロテクターとヘルメットに身を包んだマイケル。
めちゃめちゃかっこいい!!!!!!
でもマイケル。
それっきり。
動きません。
微動だにしません。
そうです。
出ました。
Dangerous Tourでみたあの名物

「焦らし」です!!!!

まだ動きません!!!

観客興奮!!!

まだまだ!!!

観客さらに興奮!!!!

まだまだまだまだ!!!!!!!!!

観客の興奮はさらに絶頂に!!!!!!

そして、

動いた!!!!

観客「ギィイヤあああああああああ!!!!!!マアアアイケエエエエルウウウウ!!!!!」

そりゃそうでしょう。そうでしょうとも・・・・
だって「動いた」んですもの・・・

そしてオープニングのオペレーターさんの声と共に

Scream」のイントロが!!!!!

プロテクターをはずし、
最後にようやくヘルメットを外す。

肉眼で見たいのだが、何分米つぶのように小さいのではっきり見えない。
どうしよう・・・・
もしかしたら別人かもしれない。
そっくりさんかもしれない・・・
本当にマイケルなのか不安になってきたので仕方なくステージ両脇のスクリーンに目をやると、
確かにいつもテレビで見慣れてる「あの」マイケルジャクソンだった。
でも、あのはるか遠いステージで立っている米粒みたいな人が、本当にあのマイケルジャクソンなのだろうか????
スクリーンには確かにマイケルが映っているのだが、どうしても同一人物なのか違和感がぬぐえなかった。
だって小さくて肉眼ではっきり見えないんだもの・・・
ライブは物凄かったのだが、終始、この違和感に襲われ、何度も肉眼とスクリーンとを交互に観て、必死に違和感を埋めようとしていた。
あまりに映像のマイケルに慣れてしまったので、リアルな実物マイケルに現実感が持てないのだった。

とにかく終始物凄い凄まじい音量で鼓膜が破れそうになった。そして凄まじいドームの音響差地獄ではっきり言って聴き入るというより
体全体で感じて楽しむ!!!という感じ。
映像で鑑賞のスタイルだと、ああ、これは生声だな、これはリップシンクだな。とかそんな余裕があるのだけど、
ライブではそんなのどうでもよくなる。そこにマイケルがいて、ここにいる観客と、マイケルと同じ空気、空間を今この時、一緒に共有している事がすべてなんだと。

セットリストはまったく知らなかったので、Dangerous Tourのセトリを引き合いに出しながら、
「おお!!これはデンジャツアーではやらなかった!!!」
「あ、これはやるんだね!」
「あれ!インクロやるんだ!」
いちいち後輩に話しかける(知らないのに)
Stranger In Moscowは曲順的にデンジャのHuman Natureに相当する曲だな。

でもこの曲、動きも良く見えないし、良くわかんない。Human Nature観たかったなあ・・(*当時の感想です。)

それで、
マイケル・・・
失敗しちゃったんです。
スムクリのあの傾くやつ
「あ!失敗した!!!」
でもマイケルが本当にプロだなと思ったのは
失敗した直後も全く何事も無かったかのように、ショーを続けていた事。
本当に、全く、「てへ、間違えちゃった」的な笑いなんて一瞬も、少しも無くて、終始いつもの全力スムクリマイケルだった。

プロだな。

びっくりしたのがインターバルの映像にThe Way You Make Me Feelの見たこともない映像が使われていた事だ。
SF中に、マイケルにグッジョブ合図出していた良く分かんない謎のおじいちゃんとマイケルが座ってなんか話してる!!!(*当時The Way You Make Me Feelの完全版はON AIRされていませんでした。公式発売もされていませんでした。)
え?え?なんだこれ?こんなシーン見たことない!字幕無いから何話してるか分かんないよ!!!ちょー気になるじゃん!!!
そうかここをカットしていたからじいちゃんが謎になってしまっていたのか!!!
そして、一番のハイライト、生ビリージン!!!!!
ブカレストでテープが擦り切れるほど見ていた(一回観すぎてテープが伸びて、ヘッドに絡まった)大好きなパフォーマンス!!!
寅さんカバンを持って現れるマイケル。
うわ!!!かけえええええ、
カバンからジャケット、スパンコール手袋と一つ一つ、思い出を回顧するかのように愛でた後に身に着けていき、最後にフェドーラ帽子をゆっくり、ゆっくりとカバンから取り出す。
観客のボルテージは最高潮に!
そしておもむろにステージ真ん中に歩いていき、指を鳴らすとそこに天上からピンスポットが差し込む!!!
帽子を被ったと同時に「Billie Jean」のイントロが!
見どころは最後のドラムソロ。一体どんなダンスを魅せてくれるのだろうか。
ブカレストと同じか?新しい動きは?
すると、終盤に差し掛かったあたりで、で、で、で、でた。。。なんだこの動きは・・・・
なんだかグニャグニャ物凄い動きしてる。
なんだこれなんだこれ
かかかかかかかかか
かかかかかかかか
かっこいい・・・・かっこいいいい・・・・

この動きを網膜に焼き付けといて帰ったら練習しなきゃ・・・

あとは、隣の客が妙に冷めていて、いちいち演出にダメ出しをもらすのが気になった。「Earth Song」の演出がベタすぎるとか・・・好きじゃなきゃ観なきゃいいのにわざわざお金払って何で観に来たの?と思った。でも自分S席なのに、はるか後ろ正面のネット越し。なんだかんだで席って大事なんだなと思った。距離の問題だけでなく、苦労してゲットした前の席であれば、このように冷めた客の隣になることもないだろうから。
そんなこんなでこれがHIStory JAPAN Tour 1996の感想でした。